社長コラム

米国SGIA2012出張報告

カテゴリー:展示会

訪問日: 2012年10月

出展社の数は参加者の話では、今年は出展会社の数が減り、零細の会社のアイデア製品の展示が減り、大手メーカーの展示が多くなった。反面、来場者はかなり多く、業界が良くなってきているとの感触を受けたと各社が言っていた。高画質のUVがますます普及している。反面エコソルは展示会場内の展示を見る限り、展示が少なく来場者の興味が薄らいで来ているようであった。いずれは、至近距離品でボードへのダイレクトはすべてUV, シートはラテックスになるのではと思われた。またターポリンが前回訪米した頃と比べるとさらに減り、クロスの展示が増えている。

昨今のM&Aの流れを見ても分かる通り、米国のサイン業界は成熟期を迎え、それぞれ算入している会社が淘汰され、大手の会社が市場を席巻する時代になったようである。一時時期は、米国のショーが韓国・中国を筆頭にアジアの会社のブースが数多く見られたが、最近は全く見受けられない。米国市場は、保守も含め保守的であり、簡単に入り込める市場ではないようである。クロスサインが伸びていることを受け、生産性に優れる昇華転写に人々の注目が集まっている。

従来は米国の展示会はベンチャーの展示が多く、その独創的なアイデア故に面白く、翌年にそれがどのように推移しているかを見るのが楽しみであった。米国の景気回復とともに、再度米国人のベンチャー魂がこの業界で復活することを祈りたい。

ショー会場
ショー会場 (全体は、以下の2倍強)

  • MatrixFrame展示 MatrixFrame展示

VIACOM Italy 2011出張報告

カテゴリー:展示会

訪問日: 2011年11月3~4日

たまたま、居合わせた業界の知人に聞いたところ、今年のショーは、例年よりも出展社が少ないとのことであった。ここ2年連続の傾向とのことで、昨今のイタリアの景気を反映しているのかもしれない。宮竹の知る大手の地元企業でさえ、自らブースを構えず代理店のブース内で展示している会社が多かったことも、同様の理由なのかもしれない。(VISCOMはヨーロッパ各地で年に4回行われるので、ローカル色が濃いのかもしれないが。)展示会場は、2ホールで行われていた。イタリアならではのクロスへの出力の展示も多くみられた。ただ今回感じたことは、テキスタイルの市場ではインクジェットが普及しているが、サインの分野では街中をみてもターポリンの使用が多く、この点は韓国とは異なる市場であった。テキスタイルのシステムも、数社で出品されていたが、大量生産向けに設計されたものであり、サイン用途のシステムとはある意味、別物と考えた方がよいと判断した。また、Tシャツ用のシステムが非常に多いのも目を見張った。展示方法で変わったところでは、インテリアへのグラフィックへの応用についての展示ゾーンが大きく取られ、数社が協賛していた。この点も、イタリアならではの展示でありセンスの高いデザインであった。

今回は、ショー以外にも時間が取れた為、街中のサインを見学したが、経師紙のサインが多く、紙媒体が電飾のサインボックスにも多く使用されていた。デジタルサイネージもかなり普及していたが、併せてスクロール(中で画像を回転)するシステムも非常に多く見受けられた。ちなみに、高級品の広告を除いては、品質は結構低い。それが故に経師で十分で、上からどんどん重ね貼りされていた。とはいえ、至近距離で見るものではないと理解すればそれでもよいのかもしれない。これまで海外の業界関係者から聞いているイタリアの市場の印象は、新しいもの好きであるが、実際の販売にはメディア等のコストが厳しく厳しいビジネスとのことであった。街中を見て,その意味が分かったように思える。また反面、高級ブランドのブティック等では、非常にハイセンスで、高品質のサインが多く見受けられたのもイタリアである。大型の壁面広告は、市街の一部で見られ、イタリア以外のヨーロッパに共通されることであるが、古い建築物による景観を保護するために、規制があり派手な(品のない)ものは、掲示されていない。古い建築物の改築工事の際も、元の古い建築物の画像をメッシュターポリンで印字し、工事現場を囲い景観を害さない徹底ぶりである。

  • インテリア例の展示 インテリア例の展示
  • 3D昇華による皿 3D昇華による皿
  • 経師紙の看板(重ね貼り) 経師紙の看板(重ね貼り)
  • 景観重視のビルラップ 景観重視のビルラップ

上海APPEXPO 2011

カテゴリー:展示会

訪問日: 2011年7月7~8日

中国で開催される広告業界最大のショーに3年ぶりに参加した。合計で、13ホールあり、会場事態はまだ、5~6ホールをさらに建築中。さらに、中央には特設ホールの場所を確保している。以前に訪れた時と異なり驚いたことは、中国製のプリンタの出来栄えが格段に良くなっていること。以前は、大型の溶剤機が所狭しと展示されていたが、大型以外にエコソル及び、水性の中型機でエプソンヘッドを搭載したものが、種類多く展示されていた。また、ローランド、ミマキ、ムトウ等のプリンタのパーツが、あちらこちらで販売され、その場で海外の顧客(主に中東)と電卓を片手に、値段交渉されていた。因みに、プリンタの組立用のシャーシを販売している会社もあった。
プリンタの価格は1.6m幅で、概ねエコソル機が4500ドル程度の模様。以前のノバジェットのヘッドと同じのレックスマークのサーマルヘッド(600dpi)を採用したプリンタが、1200ドルで販売すると言ってきたことには、驚いた。以前から、懇意にしている同国在住の友人に聞いたところ、中国では、パーツが手に入りアッセンブリ―するだけで、プリンタができるため、誰でも生産できる。要は、どれだけ経験のあるスタッフを管理者に付けるかが、品質の良し悪しを決めるとのことであった。プリンタを生産しているメーカーの多くが、インクを販売していることも、興味深い。他に、LED関連の展示が3ホールあり、中でも大型スクリーンの展示が、活況を浴びていた。

中国の経済はインフレが激しく、某材料メーカーから聞いたところでは、人件費が1年で40%上昇し全体のコストが30%以上増加したとのこと。販売価格に転嫁できず、中国市場を主にビジネスを行っている会社は、かなり厳しい経営を強いられているようである。上海は、以前は街の至る所で大型のビルボードが掲げられていたが、殆どが外されかつての賑やかなイメージから、一変している。特に、媒体の規制を行っているわけではないのだが、品格のないサインが受けなくなってきていることが理由のようである。反面、品質が上がっている為か、香港の出力会社が出力を自社で行わず、出力物の状態で中国から購入するケースが増えていると聞いた。5年後の中国業界が、どのようになるか興味が持てる。

かつては、新築のビルが並ぶ都会のイメージであったが、建築ラッシュが終わり近代都市のイメージは無くなってきている。筆者だけが受けた印象かもしれないが、街並みを見ると、貧富の差が激しくなったように思えた。

  • 全12ホールで展示 全12ホールで展示
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  • プリンタパーツの展示 プリンタパーツの展示

ISA2011ショー(米国)出張報告

カテゴリー:展示会

訪問日: 2011年4月28~29日

ISA(International Sign Association)のショーは今年で3年連続参加。業界各担当者に聞いてみたところ、米国のサイン業界はリーマンショックの影響で、ここ2年は、落ち込みが激しかったが、本年は景気が持ち直し景況を呈しているとのこと。過去の不景気の期間が長かった為か、以前ほど中小のベンチャーが、ユニークな製品を展示することはなく、寧ろ大手の各メーカーの展示に迫力を感じた。昨今のM&Aにより再編され、勝ち組と負け組が出てきたように思われる。材料に関しては、やはり韓国、台湾のメーカーの展示が多く、実際の生産を行っているメーカーとしての主役は、世界的にアジアに移ってしまったように感じる。その中で、日本はプリンタ以外で、海外進出がないのは、いつも寂しく感じてしまう。

プリンタに関しては、小型サイズはhpのラテックスと、日本メーカー(ローランド、ミマキ、エプソン、ムトウ)のエコソルが圧倒的。他の大型は、フラットのUV機が各社にて展示され圧倒していた。やはり、米国はボードに直接印字することが主流となっている。一部で韓国・中国のメーカーが溶剤機を数台展示していたが、人だかりはなかった。hpのラテックス(大型)の業界での反応は、賛否両論があるようであるが、明らかに認知されている。かつては、中国製の大型プリンタが乱立するくらい展示されていたが、今回は数社(Flora、Tecwin、Infinity、SkyJet等)のみで、米国での浸透は厳しく、どちらかというと南米の顧客が対象となっているように思われた。

米国でも、LEDの展示が多く大型ディスプレイ、チャンネル文字用等、殆どがアジアのメーカーで占められている。なかなか特徴が出しにくい製品故、価格競争に入ることは間違いない。

展示のブースは、昨年同様にクロスを使用した造作物が多く、また屋外のサインでも、ターポリンに交じりクロスの使用が増えているように感じられた。品質重視のものが、クロスに移行するよう思える。昇華転写のクロス印刷は、米国ではSawGrassのパテントが有効であり、インクのコストが高いことも一因なのか、不思議なことに昨年よりも展示が少なかったように思われる。従来多かったアジアのメーカーが展示を控えたのも、その一因かもしれないが。全体的には、活気が戻ってきたようで来客数も多く、盛大なショーになったと感じられた。

  • すべてクロスによる造作 すべてクロスによる造作(1)
  • すべてクロスによる造作 すべてクロスによる造作(2)
  • すべてクロスによる造作 すべてクロスによる造作(3)
  • 各メーカー協賛の例年開催のラッピングコンテスト 各メーカー協賛の例年開催のラッピングコンテスト
  • プリンタパーツの展示 シルバーフィルムのバナー
  • プリンタパーツの展示 SAM*INK展示ブース

ホテルの窓からの景色
ホテルの窓からの景色。奥のビルに取り付けておるバナーは、クロスで出来ていて風でなびいていました。